原画マン・動画マンの「~マン」が気になる今日このごろ

 アニメに関する文章を書く時に、今まで僕も使ってきた言葉、「絵コンテマン」「原画マン」「動画マン」「レイアウトマン」。ふと意識してみると、「man=男」なので、日本が男性中心社会をやめる方向にかじを切る今、このまま使い続けて良い言葉なのだろうかと気になりだした。

 アニメ以外の世界だと、「営業マン」「カメラマン」「テレビマン」「サービスマン」といった言葉は、今どういう扱いになってるのだろうか。それらは、昔は主に男性が就く職業だったから「~マン」で通用したのだろうけど、今は女性の割合も増えているだろうし。……と、気になって検索してみたら、問題意識を持って「カメラマンではなく、フォトグラファーを名乗る」とかいろんな動きはあるようだ。

 とはいえ、「アニメ業界には昔から働く女性が大勢いて、その時代から「~マン」という言い方をしていた歴史を踏まえると、例えば「営業マン」ほどには男性を連想させる言葉という印象は受けない」「アニメ用語の「~マン」は男女問わず「人」を表す言葉に感じられる」という実感が今のところ僕にはある。

 あるのだけども、それは自分が古いアニメファンだからそう感じるだけで、まっさらな状態で目にしたら、「原画マン」も「営業マン」とかと同じ古めかしさで「男性も女性もいるのに、今どき「マン」!?」って印象を受けるだろうな~と思った。なので、(他人の使う言葉に目くじら立てるまではしないけど、)僕は別の書き方に変えていこうかな~と思ったのでした。