はじめに
Googleの「NotebookLM」は、指定した資料(PDFなど)に人間の代わりに目を通して、情報を整理してくれるツールだ。最近、資料だけでなくYouTubeのURLも指定できると知り、アニメで試してみたところ、即座に要約が出てきて驚いた。
とりあえず公式配信されている『機動戦士ガンダム』の第1話と、たまたま最近観直した『MASTERキートン』の第1話のURLを指定。
すると、数秒で次のようなものが出力された。
出力された第1話の概要
『機動戦士ガンダム』の場合
このYouTube動画の冒頭部分は、宇宙世紀の始まりと、増えすぎた人口を宇宙に移住させたことによる地球連邦とジオン公国の対立を描いています。冒頭のナレーションでは、この対立が独立戦争へと発展し、開戦からわずか1ヶ月で全人口の半分が失われたという衝撃的な状況が語られます。その後、物語はサイド7というスペースコロニーに移り、主人公らしき少年アムロ・レイが日常を送る様子と、彼が避難勧告を受けているにも関わらず友人たちと過ごす様子が描かれています。動画の大部分は、ジオン軍の攻撃に晒されたサイド7で、アムロが偶然にも連邦軍の新型モビルスーツであるガンダムに乗り込み、敵を迎撃する初めての戦闘シーンで構成されています。
『MASTERキートン』の場合
このYouTube動画のトランスクリプトは、ギリシャの文化と歴史、特に賭博の起源と生命保険の概念について触れつつ、物語の導入部を描写しています。主人公らしきキートンは、古代ギリシャの競技や遺物について言及し、次に保険会社「ロイズ」からの連絡を受けます。その内容は、保険契約者であるレオン・パパスという人物の不審死に関する調査依頼であり、キートンはレオンの故郷であるギリシャの村を訪れ、関係者から情報を得ようとします。過去の悲劇や秘密が明らかになっていき、物語はサスペンスフルな展開を迎えます。
「こんなものが自動で、数秒で出てくるの!?」と驚いた。
ただこの機能には、まだ不完全な点があり、利用には注意が必要である。例えば、『MASTERキートン』の第1話では主人公が古い村の一部を破壊する場面がある。ところが「NotebookLM」のチャット機能でその場面について質問したところ、全く認識していなかったのだ。この原因は、冒頭にトランスクリプト(文字起こし)がソースとして示されているように、映像そのものを観ているわけではなく、セリフやナレーションを元にまとめたためだと思われる。そのため、主人公が無言で行った破壊行為を認識できなかったようだ。
だから現状では、セリフが少ない作品では上手く機能しないだろうし、「セリフではこう言ってるけど、顔を見ると明らかにウソ!」みたいな場面も誤読しそう。とはいえ「こんなの全然凄くないよ……!」とはちょっと言えない機能だ。「映像をAIに読ませて、あらすじの叩き台を作ってもらうぞ」みたいな時代がすぐ来たりするのかな。
出力された第1話のマインドマップ
(※見た目がごちゃごちゃするので上の方しか展開してないが、下の方も同様に開く)。
『機動戦士ガンダム』の場合

『MASTERキートン』の場合

このようにマインドマップ形式で要素の整理もしてくれた。自分は古いアニメファンなので、あんまりハイスピードで作品を消費するような行為には抵抗あるが、機能としては、アニメを観ていて頭が混乱した時などに理解を助ける役に立ってくれるかもしれない。
おわりに
結論としては、(今はまだ不正確で物足りないけど)AIの性能が上がったらアニメファンの視聴スタイルや、映像を元にして文章を書く人にも影響を及ぼしそうだなと思った。今まであまり考えたことがなかったけれども。
(※他にもいろいろ出力できるのだが、そちらの機能は内容が不自然に細かくて、YouTube以外の情報も参照していそうなので、今のところ興味ない。音声概要の機能も、確かに凄いけど、間違ったことを堂々と言うので困る)