今月のアニメ雑誌の雑感(2022年10月号)

 今月からアニメ雑誌の感想を書くことにします。(といっても、隅々までは読んでいません。自分が気になった記事を読むだけ。)

『月刊Newtype

◆9月6日に、東京オリンピックをめぐる汚職事件でKADOKAWAの元専務らが逮捕されたニュースを観たばかり。なので「KADOKAWAの雑誌はあまり買いたくないなぁ……」という気分が多少あったが、毎月の習慣なので購入。

◆「井上俊之の作画遊蕩」、ゲストは吉田健一さん。今年『地球外少年少女』の記事でも見た組み合わせだったので、他の回の「井上さんとあの人が対談を!?」みたいなサプライズ感は無かったものの、内容は楽しく読んだ。
 吉田さんのスタジオジブリ同期入社である安藤雅司さんへのコンプレックスの話と、単価でなく給料制だと教養を深める時間が取れるという話が面白かった。

◆ふと気づいたのだが、『Newtype』今月号の表2(表紙の裏)、表3(裏表紙の裏)、表4(裏表紙)の広告が、すべてKADOKAWA関係の広告だった。そう意識して眺めてみると、今月号は日本コロムビアの広告が1/3ページあるだけで、それ以外の広告ページはすべてKADOKAWA関係だった。
 昔はビデオ、CD、TVゲーム、書籍、能力開発等、いろんな企業の広告が載っていたけど、時代がすっかり変わってしまったな~と感じた。

アニメージュ』(dマガジン版)

◆「この人に話を聞きたい」、ゲストは丸山正雄さん。丸山さんの仕事を知悉していないとできないような濃密なやりとりで凄い。マッドハウスを途中で抜けた出崎統監督に対する丸山さんの想いなども語られていた。
 100%やりきると次が作れなくなるから、やり残しはあった方がいいという「魅力ある欠陥商品」の考え方が印象に残った。
 リスト製作委員会作成の資料を参考にしたという、みっしりとタイトルが並ぶ作品リストも迫力があった。

荒木哲郎監督の連載で、ゲストの門脇聡さんが、京都アニメーション木上益治さんの話を少しだけしていた。

声優グランプリ』(dマガジン版)

◆普段読まないのだが、「『dマガジン』おすすめ記事」に『ラブライブ!スーパースター!!』Liella!大特集が表示されていたので、チラッと見た。
 Liella!のインタビュー記事で、AIの文字起こしでは不可能な、人間にのみ書くことができる表現がいくつか見られて、そういうのって良いよな~と思った。
 具体的には、

伊達 (恥ずかしそうにおどおど)

 といった表現。それと、珍しい表現だなと思ったのが、

大熊 (大きな声で)えええっっ!?!?

 のように「っ」と「!?」を2つずつ使うところ。取材・文は、松本まゆげさんというかただった。